労働基準関係法令違反は対象事業場のうち84%
おはようございます。
水戸市で開業する中小企業診断士社会保険労務士はたけやま事務所 畠山佳樹です。
お気づきの方もいるかも知れませんが、数日前からホームページのトップの画像を削除しました。理由は、スパム?と思われる書き込みがあったためです。私の画像を見るのを楽しみにしていた方には申し訳ないのですが、そのうちアップしますからお待ちくださいね(笑)
さて、厚生労働省は31日、2017年にトラックやバス、タクシーなどの運送業の事業所の約84%(前年比1.1ポイント増)で、長時間労働などの法令違反があったとする、全国の労働局や労働基準監督署の監督指導の結果を発表しました。
指導の対象は5,436カ所で、そのうち4,564カ所で法令違反が見つかりました。内容は違法残業などの長時間労働が3,162カ所と最も多く、このほか賃金未払い関連の違反も1,171の事業所で確認されました。
違反率が8割を超える状況が続いており、厚生労働省は、度重なる指導にもかかわらず法令違反を是正しないなど重大・悪質な事案に対しては、送検を行うなど厳正に対応していくとしています。
昨日、私も、最近顧問先になられた事業所様が過去に是正勧告を受けた際の報告書提出が遅れてしまっていたとの相談を受けたため、是正報告書を労働基準監督署に提出してまいりました。この事業所様が是正勧告を受けた内容は軽微なものでしたので、すぐに改善されたので問題ありませんでした。
そのあと、労働基準監督官の方とお話したのですが、現場で事業主さんとやり取りする際には、色々ときついことを言われることもあるそうで、本当に大変なお仕事だなと感じました。長時間労働による心身の不調など重大な事案を防ぐためには、このような是正勧告を行って、はやめに事業所の改善を促していくしかありませんので、頑張っていただきたいなと思います。
事業主さんによっては、労働基準監督署を恐れたり、疎ましい存在と思っている方もいるかも知れませんが、指摘された段階でしっかり改善し認められればそれ以上のお咎めはありません。改善せず、放置してしまうと、厳しい対応が待っていますので、「早めで良かった」と思うようにして、改善に努めていただきたいと思います。
ただ、改めて思うのは、労働関係の法律等はどんどん改正されていきますから、毎日経営に奮闘される事業主様がきっちりそれらをフォローしていくのは至難の業だと思います。不安な部分があったり、是正勧告を受けて困ったときなどは、社会保険労務士にご相談いただけたらと思います。
それでは、今日も暑いですががんばりましょう!